高次方程式-方程式の解き方
高次方程式について
受験数学に出題される高次方程式は、特徴があります。一般にn次の代数方程式には、複素数の範囲でn個の解を持つのは、ガウスの証明した代数学の基本定理です。
ただ、受験数学に一般的な問題が出題されることはありません。何らかの形で解けるように仕組んであるのが、受験数学です。
受験数学で、よく出題される高次方程式は、
(1)対称的な高次方程式
(2)複素数に関する定理が使える円分方程式
(3)因数分解が上手くできる方程式
などです。受験数学に出題される高次方程式は、5次くらいまでです。
1次方程式から4次方程式までは、2次方程式の解の公式のような、一般的な解の公式もあります。解答はリンクにあります。高次方程式-解答編-
高次方程式の問題
【問題1】
実数係数の整式 \(P(x)\)に対して、\(x-i\)で割ったときの余りが3のとき、
\(P(x)\)を\(x+i\)で割ったときの余りを求めてください。
【問題2】
\(p,q\)を実数。\(q≠0\)とします。\(p+qi\)が、
方程式\(x^3+px+10=0\)の解であるとき、\(p,q\)を求めてください。
【問題3】
複素数\(1+i\)を1つの解とする次数係数の3次方程式
\(x^3+ax^2+bx+c=0\)・・・・① とします。
(1)方程式①の実数解を\(a\)を用いてあらわしてください。
(2)①と\(x^2-bx+3=0\)がただ1つの共通解を持つとき、
定数\(a,b,c\)を求めてください。